
(依頼者様)30代男性 千葉県在住
2年交際した元彼女と復縁したいという依頼案件
成功の定義・・・元の恋人関係に戻る事

第6話 (稼働6回目)
職場最寄り駅の付近での接触工作
昨日空振りで終わってしまったが、平日に連休を取る事はないという情報の精度は高い。2回目の稼働の時も空振りだったが翌日に保障を使い稼動した所接触に繋げる事ができた。
その事実と行動に移す事で今まで結果に繋げてきた。今日もチーム一同のモチベーションは高い。

「16:30から1稼働6時間使えば取りこぼしなく対応が可能でしょう?」



「私も時間帯は大丈夫だと思います。退勤ルートで接触をして駅まで歩きながら話す事が目標です。職場と対象者の職場の中間地点に住んでいる設定でコミュニケーションは取る予定です。歩き話が盛り上がるようだったら、途中まで電車に乗り込んで話す予定です。」



「僕は警戒されない距離間を保って証拠保全と、状況に応じてスイッチして尾行を行う流れで対応しますね。」
会議と擦り合わせを終えて現地に向かう。
早めに到着して張込みを行う。職場の雰囲気はいつもと変わらない。前回と同じように調査員が職場スタッフの出入りを確認出来るポイントに工作員は対象者の退勤ルートに待機する。
17:00を過ぎた頃早番シフトの退勤スタッフが続々と出て来る。一人ひとり、つぶさに確認を行うが対象者の姿はない。「大丈夫。今日は空振りという可能性は低いから大丈夫」調査員は心の中で繰り返し言い続ける。
ひたすら張込みを続ける事3時間が過ぎた時に対象者の姿が確認出来た!



「来たっ来たっ!来たよ。1人で歩いてる。チャンスだよ。スタンバイよろしく。」



「了解!出勤してて良かったぁ。尾行しながらルートを教えて。対象者が通るであろうポイントには待機しているから。」
調査員と工作員は位置情報など連携を取り接触に備える。対象者が工作員の方へ近づいていく。工作員もゆっくり歩きながら対象者との距離を詰めていく。そして・・・



「あっ〇〇〇さん?先日は助かりました。本当にありがとうございました」
接触を開始した。調査員は距離を取りながらその様子を確認する。工作員と対象者は1~2分程度その場で話していたが、その後2人は一緒に駅の方向に向かって歩き出す。2人の雰囲気は良好で、笑顔を交えながら色々な話をしているように確認が取れる良い状況だ!
そうこうしているうちに駅に到着した。ここで解散するかと思いきや2人は開札に入って行く。



「おぉ。かなり距離を詰める事が出来ているな。いける時は途中まで電車に乗るって言ってたからな」
調査員も引き続き注意して尾行を継続する。車内はガラガラで2人は隣同士に座り楽しそうに会話を続けている。流石は元銀座のホステス工作員。老若男女問わず虜にしてきた経験がある方だ。乗り換えの駅になり2人は下車して途中で挨拶を交わして解散する。対象者と工作員は互いに手を振りながら笑顔で別れた。
開札を出て少し距離を置いた所で調査員と工作員は合流する。



「お疲れ様でした。ナイスでしたね!どんな感じでしたか?」



「いやぁ良かったわよ!前回稼働の施設へのお礼が以外と効果あったようだね。その件について凄くお礼言われちゃって。チーズ系のお菓子が凄く好きて美味しかったって。情報収集出来た内容はねこんな感じなのよ」
- 以前も介護系の仕事をしていた。転職して1年ちょっと。
- 今彼氏はいない。少し前に別れてからフリーとの事。
- 不定休で仕事のボリュームも多いから体力的にしんどい。
- 結婚は早くしたい。子供が欲しいけど年齢的な問題もある。
- 美容について興味があるようで聞かれたからアドバイスしたら喜んでいた。
- 美容室には必ず月に一度は通っている。
- 最近、お酒も飲むようになったけど1人で飲むのは、ちょい寂しい。



「情報満載ですね。しかし、よく起用に聞き出してきますよね。僕だったら…💦」



「適材適所よ。〇〇君は調査、尾行、飲み工作が得意だし、工作はコミュニケーション能力が長けてないと出来ないわよね」
色々と会話の中から引き出す事が出来た。連絡先の交換については、今回も我慢した。理由としてはようやく距離間を詰める事が出来てきたが、人見知り感が強いので今回は綺麗に解散した良い印象を残し次回の接触のコミュニケーションの中で交換を提案した方がスムーズに交換も出来るし連絡を取り合える関係に繋げる事も出来るからだ。
彼氏がいない事や、結婚願望がある事について貴重な情報もすっぱ抜く事が出来たので何よりであった!
依頼者さんも安心して自己改善をより一層頑張る事が出来るようになる筈。
翌日担当者は、依頼者さんへ稼働報告をすると依頼者さんは、とても喜んでくれあどてたそうです。新たな恋人が出来ていない事も知る事が出来て、不安を払拭する事も出来たのでこの日アドバイスの時間は3時間にも及んだ。
工作は進み目標に近づいてきているが依頼者さんの改善内容が出遅れる状況になってしまっているので、その旨を依頼者さんに伝え、より一層頑張るよう鼓舞する。



「まずいぞ…💦 アドバイスも兼務してる立場として💦何とか依頼者さんの自己改善を成功させないと、現場スタッフに何を言われるかわかならい…💦」
そしてRGBの飽くなき戦いは続いていく。


「対象者が車に乗り込む!!!」何が起きるのであろうか?
※実話を基に物語として書きました。