4年交際した元カノとの復縁 30代男性の成功記録
第2話 （稼働2回目）
対象者の確認及び職場特定と帰宅後の行動確認調査
前回の空振り稼働では非常に悔しい結果になってしまった。担当者及び分析班が、依頼者さんと対象者のLINEトーク履歴をしっかり分析を行い対象者の生活リズム・趣味嗜好、別れに至った原因を追究する作業を連日続ける。 依頼者さんの自己改善を行い対象者と再会した時に好印象を与える事も重要な鍵となってくる。現場の稼働、依頼者さん両方に役立つ情報を地道に集める事も非常に大事になってくる。
（担当者） 「自宅に住んでおらず別の住まいから出勤している可能性もあるから、今回の稼働は退勤時間を狙い15：00から6時間稼働をする。退社してから尾行をしっかり行い帰宅ルートや誰と会ったか？どこに立ち寄ったか、すっぱ抜いてきてくださいね。しっかりと頼みますっ！」
「了解っ」社内に力強い返事が響く。 調査員の責任者と担当者がさらに細かい打ち合わせを行い、対象者の職場へとスタッフは向かう。
（調査員） 「今日はしっかりとお土産（情報の事）を持ち帰ってきますからっ！」
15：00から稼働開始だか30分前には到着。職場ビル、出入口の数の確認周辺施設、張り込みポイント、尾行ルートの予測などを行う。地味に思わるだろうが、この地味な行動が結果を大きく左右するのだ。 出入口は2箇所あるため取りこぼしがないように、それぞれの出入口に別れて張り込みを行う。動きがあったのは16：15頃であった。 無線が騒がしくなる。
（調査員） 「来た来た。対象確認。これ間違いないよ。駅とは逆方向に行ったから尾行をするよ。」
（調査員） 「了解。こちらも後を追う。対象者警戒に備えいつでもスイッチ準備OKだから。連携を大事にやるよっ」
対象者は職場のビルを出て5分ほど歩き、とあるビルの中へ入る。調査員は気づかれないようにスイッチしながら対象者がエレベーターに入り込むのを確認する。 ビルのフロアごとの表札を見ると、このビルにも対象者の会社の営業所が存在する事が分かった。
（調査員） 「おいおい情報と違うね。滞在するポイントが増えるほど絞り込み大変だよ。どっちのビルに出社するのかも朝から見ないと特定できないしな・・・？退社の時にどっちのビルから出るか分からない点も参っちゃうよ・・・。」
（調査員） 「そうだけど、今は調査に集中して尾行に備えよう。出入口は1つだから何処に向かうかわからないから外で二手に分かれて待機しよう。集中集中っ。」
20分程して対象者がビル出入口から出てくる。17：00頃尾行再開。 対象者は駅方面へ向かって歩き出す。調査員は警戒されないようにスイッチしながら尾行を行う。 職場最寄駅から自宅方面の電車に乗り込み対象者はスマホで漫画を読んでいる。「鬼滅の刃」を読んでいてとても楽しそうだ。 停車駅毎に人の乗り降りがある際も、対象者は周囲の方に親切に道を譲ったり、「あっここどうぞ」とスペースを譲るなど気さくで人当たりの良い対応をするタイプであるという事が観察していて伺えた。
（調査員） 「我々は警察じゃないけど、やっている事は内偵捜査みたいなもんですよ。対象者の動きだけでなく、行動の中から人当たりも分析している訳だから。よーく見てるんだからね。」
17：30頃自宅最寄駅で下車。このまま帰宅するかと思うと改札を出た所に待機している対象者と同じ歳頃の女性と合流する。 しばらく駅前を2人でフラフラと歩き、駅近くの某飲食店に入る。 担当者に確認を取り、2人がどんな会話をしていてどんな関係なのか確認するために店内に潜入する許可を取る。
（調査員） 「俺が中に潜入してくるから出入口で待機よろしく。」 （調査員） 「了解っ。しっかり会話聞いてこいよ！」
対象者が座る隣の席がちょうど空いていたので、耳を立てて2人の会話を聞き情報を拾い集める。 2人は同級生で友人。対象者の職場で働く事が出来ないか友人からの相談を受けている。明日も朝早くから出勤するという情報をキャッチした。対象者は就職したばかりだが今の仕事を一生懸命やっており、当面の間頑張りたいという事もわかった。 終始仕事の相談的な会話でこの場は終わる。
2人が店を出るような雰囲気を出していたので調査員は先回りして退店する。別スタッフと合流して尾行に備える。 程なくして2人が退店してくる。駅改札方面へ向かい友達と解散して対象者はバス乗り場へ向かう。 調査員も同じバスに乗りこみ行先の確認を行う。行先場所は自宅前のバス停だった。 自宅前のコンビニで買い出しをして21：00頃に帰宅する所まで確認して本日の稼働は終了。
（調査員） 「お疲れ様でした！まず対象者本人である事の確認と職場が特定できて何よりだったよぉ。調査を通して対象者の人柄も少しだけみれる場面もあったしね。」
（調査員） 「何となくだけど対象者に声をかける時間帯とかタイミングもイメージ出来る実になる稼働だったと思うんだよね！明日も出勤するって話しをキャッチしているから、帰社して打ち合わせする時に連続で明日も朝から稼働することを提案してみよう。」
現場スタッフが帰社して報告と次回に向けてのミーティングが開かれる。 大喜びする者はいないが、実のある稼働に和やかな雰囲気が漂う。
（担当者） 「長時間お疲れ様でした。職場や本人、友人、友人との会話を多くすっぱ抜いてきてくれてありがとうございました。裏付けが進んでくれば接触と工作に着手できるから、どこのビルに出勤するかの確認を行いながら朝接触できるポイントがあるか次回の稼働で確認して参りましょう。」
今日の調査報告を受けた依頼者さんは、一歩前進した事に喜びと感謝が溢れていたようですが、RGBスタッフには安堵感のようなものは無い。先に繋げていく事って大変な訳ですから。何しろ ゴールは復縁であるからである。
（調査員） 「皆さん。地味に粘り強く情報を拾い集める事が一番の近道だという事そこを理解してもらえるようになってほしいです。相手を知ること状況を知る事が出来るからこそ効率を上げた事が出来る訳だから！ 愚痴っても仕方ないから次の稼働も結果を出す様に全力を尽くします。」
（調査員） 「今日はチームの者同士でエキサイトせず美味しいビールが飲めそうだ！次回もすっぱ抜いてるぞ。」
成功のためにRGBスタッフの飽くなき戦いが続く。
職場の特定と対象者確認は出来たが、職場で利用するビルが2つある事が分かった。どっちのビルに出社しているのであろうか？
※実話を基に物語として書きました。
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